アメリ・ブランシェットは何度も堕ちる ~カレドニー魔法学院と繰り返す一週間~ NTRレビュー
潜入調査先の学園でループを繰り返しながら、相棒としてともに乗り込んでいるヒロインが寝取られてしまう姿を楽しめるのが「アメリ・ブランシェットは何度も堕ちる ~カレドニー魔法学院と繰り返す一週間~」だ。
悪魔の儀式をしている可能性がある学園へ、恋心抱く相棒ともに潜入
主人公。政宗はグレートランド王国魔法部隊所属の魔法使い。小さい頃からともに過ごし、姉のように振る舞う、同じ部隊のアメリ恋心をいだいている。
そんな政宗とアメリは、任務で悪魔の召喚という禁忌を犯そうとしている情報のある、魔法学園へ二人で潜入を命じられることになる。
調査任務という軽い内容に、政宗はアメリに告白することを強く考えていたが、予想以上に根深い学園の問題に、手を焼くことになる。
ループをしながら展開していくシナリオ
本作品はループを題材にしたシナリオが展開されていく。最初に学園へと潜入した主人公にはループの力はなく、あることを理由に「ループ」できる力を得ることになる。
それゆえに、主人公は「ループ」の効果を繰り返しのループによって認識していくことになる。
性的開発度の蓄積・ヒロインに毒牙が残るループ
次第に気づくことになるのが、主人公以外へのループの弊害。
その一つが「性的開発度も蓄積」というのだろうか。ループ時にヒロインの体の状態の引き継ぎだ。
一番最初のループでは、まだ初な性的快楽を見せているヒロイン。しかしループを繰り返していくと、体の開発度は維持したままループしてしまい、最初から感じてしまうような淫らな体つきになってしまう。
それゆえに、一周目では可憐な姿を見せていたヒロインが、繰り返しのループによって男たちに陥落するような様子までも展開されていくのだ。
一周目で恋仲になるので寝取られ視点も悪くない
さて、ヒロインと主人公の関係性も少し紹介していこう。
本作品は「ヒロインに告白する」という内容であるゆえに、BSSと想像する方も多いだろう。しかし、今作では一周目でしっかりと「恋仲」になるような姿もしっかりと描いている。二周目以降は「恋人」ではない状態から始まるが、元々ヒロイン側も「主人公に好意がある」ような様子を強く見せてくれる。ゆえに、全体としては「彼女」が寝取られてしまう、知らないところで男と交わってしまうといった寝取られ的な要素もしっかりと感じることができるだろう。
乱交・開発より、濃厚なエッチシーンの数々
エッチシーンは学園特有の「交流会でのエッチ」から、ループによる「淫乱体質からの堕落」よりのエッチまで、幅広く展開されていく。
エッチステータスによる変化を確認できることに加え、いわゆる記録媒体でどのようなことが起きたのかもわかる。さらに、主人公とヒロインが捕まった状態で起こるシーンもあるため、「知らなかったところでエッチしているヒロイン」のような寝取られシーンから「無力で守れなかった」寝取られよりのエッチまで多彩な寝取られ感を味わえるだろう。
イラストの質も高く、エッチシーンではボイスも多くのシーンに用意。寝取られ的な要素はやや低めだが、サブヒロインたちにもしっかりとシーンが用意。数は少ないが、主人公が犯されるようなシーンもある。
エッチシーンとしては、かなり上位に入るレベルの作品と言えるだろう。
自由度は低めな印象もあるシステム構成
全体的にかなりの良作ではあるものの、いくつかプレイ前の印象と違った点や、強いて悪い点を挙げるのであればという点もあったので紹介しておこう。
まずは「自由度が低め」であることだ。
ループものではあるが、全体としてシナリオにループが組み込まれている形となっており、自分で判断して最初から自由な行動ができるわけではない。ゆえに、寝取られは必須な展開となっており、シナリオも各周回でやることを明確に提示されることが多い。
ゆえに、自分はここが怪しい、早めに会っておきたいと思っても、ある程度周回を繰り返さなければいけない。限られた時間の中でループを駆使しながら手探りで遊んでいくと言うよりかは、「ループ」を全面に組み込んだ一本道よりなストーリー展開ぐらいの認識での検討がいいだろう。
ただ、これは必ずしも悪い問題ではなく、進行のわかりやすさにも繋がっていると考えられる。必ずしも悪いシステムというわけではなく、ループものでとくある自由度の高い作品ではないということだけ認識しておくとよいだろう。
良質なシナリオだが、細かい点で非リアル感を感じるところもある
もう1点、全体としては非常に良いシナリオではあるが、シナリオ展開を優先するゆえに細かい点で違和感を感じることはややある。
例えば、最初にヒロインと恋仲になり、関係を持つシーン。明らかに関係を持つには緊張感が足りない中で体を交えている。他にも繰り返しエッチされるきっかけにもなっていそうなところへの対策が弱い点や、支援施設にいるキャラとのやり取りは二週目以降端折られている点など、ややループで期待したいところに非リアル感があるような印象がある。
ただこの点も、エロゲ特有のテンポにも貢献しているところ故に、なかなか判断が難しい印象もある。あくまでエロゲとして良質なループものという認識での検討が良いのではないかと感じる。
物語としての「ループもの」をエロゲに組み込んだ良質な寝取られRPG
9.0点
世界観の描き方や、大まかなストーリーも魅力的で、ループを繰り返すことで陥落していくヒロインと謎に迫るような雰囲気は非常に良くできている印象の作品だ。システム周りやエッチシーンの演出など、細かな点での配慮も行き届いており、全体としては非常に完成度の高い作品と言えるだろう。
やや評価を最高峰クラスの9.5点にしようか迷ったが、どうしてもシナリオに沿ったキャラの動きを感じてしまうような点や、飛ばせるとはいえ戦闘面の幅が少なくボス戦は硬いだけな印象が強く残ってしまったこと、各週の自由度の狭さなど、寝取られ「RPG」としての良さは少し物足りなさも感じたために、当サイトでは最上位より二段階したの評価とさせて頂いた。
当サイトでは、9点以上の評価はかなり厳選しているため、名作級の作品であることは間違いない。イラストの絵柄や、「ループする世界観」を組み込んだシナリオが好きな方であれば、大いに楽しめる作品だろう。