【NTRRPG】 BICTH PRINCESS ~キャサリンの種男狩り記~ レビュー
国の王妃を目指し王子と結婚したヒロインが、「先に子どもをはらんだ方が王位継承」という現国王の王位継承理由をきっかけに、他の男とエッチしまくり、子どもを妊娠しようとするストーリーを楽しめる探索アドベンチャーゲームが「BICTH PRINCESS ~キャサリンの種男狩り記~」だ。
なお本作品は「レイプ魔を追う」という本筋のストーリーがあるが、30分ほど進展ができなかったため、メインストーリー以外の男性でエンディングを迎えた結果を元にレビューをしている。合計プレイ時間1.5時間ほどである程度イベントも繰り返し展開になっていたため、本作品の魅力は十分味わったという前提でレビューしている。全要素回収しきれていない状態でのレビューになってしまう点のみ、ご了承いただきたい。
王妃を目指した元詐欺師のヒロインが妊娠を目指して男を巡る
今作品のヒロイン・キャサリンは元詐欺師で王妃を目指し、王子と結婚した女性。しかし王国にはもうひとりの王子がおり、その妻・アイレスとも馬が合わない状態でいた。
そんなある日、高齢な現国王は二人の王子の実力が均等であることを理由に、「先に子を宿した方が次期国王」という王位継承の条件を告げる。しかし、夫である王子は戦争対応でしばらくエッチに期待はできない。王位を目指すキャサリンは何が何でも王位になるため他の男との子を宿すことを決意する。
そして、緊急時の避難通路から姫であることを隠しながら帝都で行動していると、ある事件が起きたことを知る。それは人妻だけを狙い、そして凌辱をするレイプ魔がおり、ある女性が被害にあったということ。その性欲の話を聞き、子を宿すのに最適だと考えたヒロインは、犯人のレイプ魔を追うことにするのであった。
性欲を持つ男とエッチして子を宿す
今作の目的はレイプ魔を追うということであるが、道中出会う何人かの男と性行為を行うことができる。
男の種類は何人かおり、当管理人がエッチシーンまで持っていけたのは3名ほど。王国を出入りする伯爵、商業的な活動をしている学生、犯行現場を警備する警備員。
エッチすることで妊娠値が上昇していき、妊娠値がマックスになるとエンディングになる仕様だ。エッチの理由はセクハラ、お手伝いからの愛着より、事件現場に入るためと多方向のきっかけからエッチになっていく点は魅力も感じられる。
ゲーム面は探索よりだが、難がかなりある
さて、本作品は非戦闘・街を探索していくアドベンチャーRPG形式の作品であるが、ゲーム面にマイナスとなる要素が多いため、少し深掘りをしていきたい。
基本的には昼と夜で変化する街と城のマップを行動し、マップ上にいる人物に話しかけたりすることでイベントが進行したり、エッチシーンが発生していく。話を聞いたりしながら情報を収集していくことが重要にもなり得る作品だ。
だが、今作は海外のクリエイターが制作している作品であり、日本語の描写が非常に荒い。「てにをは」が悪い、単語が英語のまま……といったレベルではなく、かなり理解するのに難しい場合もある。例えば「ハウス」が「ホース」と描写されていたりするのだ。そしてその量も多く、8割近い台詞で何かしらの違和感があるような印象もある。頻度も高く、物語にもやや入りにくくなっている。
荒い点は仕方ないが、それを補うヒント機能などもない。そのため、一度イベントを見たときにミス理解などをしてしまうと、ノーヒントで攻略を強いられることになる。街もかなり広く、かつイベントの発生ポイントも色々な場所で起きてしまうため、やや遊びにくさが強い。また、調べるポイントは光っているところ光っていないところがあるなど統一性に欠ける要素もある。特に「夜に切り替える時計」など重要な仕掛けも光っていないことは大きな問題に感じる。
マップの作り込みなどはしっかりと感じられるゆえに、遊びにくい点は非常にもったいなさを感じてしまうだろう。
エッチシーンはアニメーションもあるが……NTRや文章レベルはやや厳しめか
ではエッチシーンをNTR視点で見ていこう。
まずエッチシーンの特徴としてピストン時などループアニメーションが入る演出もある。一枚絵の演出に加え、アニメーション的な演出を入れている点は好感を感じさせてくれる。
一方で、エッチシーンのテキストはやや粗さを感じてしまう。先理由の通り、かなり日本語が荒いため、ところどころ違和感を感じるポイントが多い。また、ループアニメーションや一枚絵は使い回しが多く、「2~4程度会話を挟んだらアニメーション」みたいな構成が似ているようなポイントも多い。エンディング見ようとすると、同じエッチシーンを何度も見なければいけない点もやや手間を感じてしまう。
更に寝取られ視点で見ると、全体として「浮気」よりの印象が強い。元々ヒロインは悪女感もあり、王子と幸せそうな姿を見せるも「王位」を重視している印象が強い。子どもを孕むためにエッチしている印象が強いため、嫌な男とのエッチは嫌悪感こそ見せるが、貞操の低さがやや目にとまる。
エッチなことについても、否定的なようではないので、伯爵のエッチなどは少し寝取られ感もあるものの、自分が見れたエッチシーンラインナップを見ると寝取られ感はやや薄めに感じてしまう。
とはいえ、事件現場に入るためにエッチ、ライバルとなる相手王子の妻の部屋の前でエッチなど、シチュエーションのラインナップは少し幅広いような印象もある。シーンを基軸にどこまで妄想で膨らませられるのかで評価は多少変る印象だろう。
足を引っ張っている点の多さがもったいない、不倫よりの作品
3.5点
全体としてゲームの目的から不貞ヒロインの不倫作品であり、悪女感が強く出ているようなところもあるため、寝取られ作品としてはかなり薄めに感じてしまうだろう。また、日本語の粗さが一般的な海外クリエイター作品と比較しても難読よりになってしまっていたり、ゲーム面で遊びにくさや手間に感じてしまうところもある。エッチシーンテキストも叫び声の比率が高く、日本語が完璧だとしても未熟さも感じてしまうような印象もある。
シチュエーションなど面白い点もあるため、純粋なNTR作品としての評価は5点ぐらい。そこから遊びにくさや読みにくさといった点から途中で投げ出してしまう可能性も高そうなポイントの多さから、-1.5点して当サイトではかなり厳しい評価の「3.5点」という評価にさせてもらった。
面白いシチュエーションもあったが、中断に繋がりそうな点の多さが悔やまれる。翻訳作品のデメリットを補うような仕組みがほしかったなと思えた作品だ。