【NTRRPG】 進む先にあるもの レビュー
五人のヒロインたちと恋人関係になったり、恋人関係になったヒロインを同行する悪友の男性たちに寝取られてしまう可能性も楽しみながら、願いを叶える花をテーマにダンジョンを攻略するRPGを楽しむことができるのが「進む先にあるもの」だ。
今作はところどころコミカルな展開も挟みつつ、しっかりとした手応えもある硬派なRPGも楽しみながら、ヒロインを寝取られるような体験ができるのが特徴的だ。規模は短編ながらも、しっかりとRPG的な遊び方を楽しみながら寝取られるヒロインたちも楽しめる点がNTRRPGとしては注目な点だろう。
なお、今作は改良が加えられたVer1.18のバージョンでの感想となる。
願いを叶える試練のため聖域を目指すRPG
本作品の主人公・セインは王国の騎士であり、第ニ王女であるフィオからも想われている男性。ある日、伝説の花「星望み花」が王国に届けられ、第ニ王女フィオが選ばれる。
その花には枯れるまでに聖域にたどり着ければ、願いが叶う。王国の平和にも繋がるという伝説があるのだった。国王はその伝説を確かめるという名目で、セインをフィオに同行。セインの妹・リティも同行することになる。
聖域のある島は、セインの出身地でもあり、到着した島で悪友タクトとシュゼルと再会。さらに聖域に行くための試練として、面識ある女性3人の女性ロレミー・ルミル・ユファリナとも合流する。
「始まりと終わりの塔」で出会った猫・ねここの話によれば、聖域にたどり着くためには、妹を含めた四人の女性のそれぞれの力を借りながら試練を突破しなければいけないことを知る。同時に悪友タクトとシュゼルは同行する女性たちと「ヤる」ことを狙って同行する計画を練り、協力を誓う。
プレイヤーはセイン視点で同行する女性たちと恋人になったり、時には悪友や他の人物に女性を寝取られたりする日々も過ごしながら、聖域到達を目指すのであった。
安全なネコもしくは危険な悪友二人+ヒロインとともにダンジョン攻略
今作は聖域を目指すため、試練という名目の4ダンジョンを攻略していくことから物語が始まるRPGだ。
制作はRPGツクールVX Ace製、シンボルエンカウントという接触すると戦闘になる形式のRPGを採用しており、バトルはドラゴンクエストシリーズのようなターンベースを採用。レベルリングによる強化が中心となるが、戦闘高速化やアイテムの合成と言った要素も搭載。さらにサブクエストも多数あり、特定のアイテムをお金に換金したり、終盤では能力値上昇アイテムとも交換ができるようになったりする。
最大の特徴は「ダンジョンごとに決まったヒロイン」と「悪友もしくは猫の同行」だろう。
最初の目的となる各ダンジョンはダンジョンごとに対応しているヒロインが決まっている。そのため、メインヒロインとしては五人が用意されているが、王女フィオ以外は各ダンジョンに対応する女性が一人同行することになる。
さらに、ダンジョン探索時には、物理系の攻撃に特化した悪友「タクト」と「シュゼル」もしくは魔法型の猫「ねここ」のいずれかを選択することになる。悪友二人を選べばキャラ数が多くなったり、武器もカスタマイズできるが、条件を満たしてしまうと悪友二人が休憩中にヒロインたちを寝取ろうとしてしまうのだ。
戦闘はやや手応えがあり、レベル上げやドロップアイテム狙いも必要になることがあるが、救済装備も用意されている。会話もコミカルなシーンを入れつつ展開していくため、複雑すぎない世界観と硬派よりな難易度の王道RPGも楽しめる作品となっている。
ヒロインたちの友好度をあげて恋人になろう
今作はRPG作品ではあるものの、寝取られるためには恋人になることが必須条件となっている。
「始まりと終わりの塔」のダンジョンを攻略することになるが、日々はこの塔のある街から始まる。昼のパートと夜のパートがあり、ダンジョンに行く前の昼パートでは街にいるヒロインに話しかけることで、選択肢が表示。ヒロインが好むような選択肢を選ぶと友好度が上がるのだ。ダンジョン等を挑んだ後の夜パートにも街中を探索することでヒロインに合うこともできるが、ヒロインが寝ている場合は話しかけることができず、ヒロインが入浴中の場合は覗くような行為ができるようになっている。
さらに友好度を上昇させると、ヒロインたちと恋人関係になることができる。恋人関係になると、キスやエッチと言った行為に及ぶことも可能だ。その他、娼館でヒロイン外の女性ともエッチを楽しんだりできる。
寝取られは恋人関係になってから
ただし、恋人関係になったあとの冒険は注意が必要だ。
恋人関係になった後、悪友と行動を共にしてしまうと、寝取られてしまうことがある。さらに寝取られが続いていくと、街中でもヒロインたちが野外や特定の施設でエッチしてしまうこともあるのだ。
妊娠・出産のような仕組みもあるため、主人公の子だけではなく寝取られ相手の子を孕んでしまう可能性もあるのだ。更に街中やフィールドから行ける地域にはヒロインが悪友以外の男に犯されてしまうこともあるので注意が必要だろう。
冒険・友好度とじっくり関係を深めたヒロインが奪われる
さて、ゲームのシステムを紹介したところで、今作を寝取られ視点から見ていこう。
まず今作はサクッと寝取られを楽しむような作品ではない。チートアイテムを使わずに進めた場合はある程度戦闘は必須であり、ボス級の敵は攻撃だけではなく回復や属性も考えて戦っていく必要がある。寝取られも恋人になる必要があるが、そのためには友好度を上げる必要もあり、数日規模で恋人になるわけではない。何度もヒロインに話しかけて交流していく必要があるのだ。
とはいえ、ただ単にボリュームを増すためにこういった要素を入れているわけではない。RPG面で言えば属性の表示もしっかりとあり、戦闘の高速化も搭載済み。ドロップアイテムが強力なサブダンジョンや、モブの家にほとんど何かしらのサブイベントがあったりと、手応えがあるが遊べるように配慮して作られていることがわかる。ダンジョンを攻略するという大きな目標以外は小さいストーリーしか無いため、街を拠点にしたダンジョン攻略特化なRPGに、恋愛要素と寝取られ要素を組み込んでいるという感じだろう。
ゆえに、RPGとしてしっかりと戦闘も繰り返していくため、ヒロインたちが成長して強くなっていくことで愛着も感じていく。そして最初から「寝取られる可能性がある」と意識させてくれたり、「街中にはなにか起きそうな施設もある」ことも、いつかこのヒロインたちが……と思いながら進めていくと、背徳感やワクワクもあるだろう。RPG面のサポートとしてチート系のアイテムがある点や、一度クリアすれば周回では友好度を調整できるアイテムも配布されるため、配慮も行き届いている。
寝取られのメインとしては悪友たちになり、モブもいるがみなチャラかったりしている印象だ。それゆえ、多彩な男性たちとのエッチというよりかは好きなヒロインたちが貞操概念の低いチャラい男たちとのエッチを受けてしまうところが楽しめるだろう。また、主に怪しいところや悪友たちを同行させなければ寝取られも始まらないので、好きなヒロインたちが他の男達にやられてしまうという「寝取らせ」よりな魅力もあるような印象がある。
シーンもイラストの差分こそ多いわけではないが、各シーンしっかりと描かれており、ヒロインの淫乱度合いによってシーンが変化するものもある。行動を共にしたヒロインたちがチャラ男たちに犯されたり、発情した状態で積極的に受け入れてしまうようなプレイをしっかりと楽しめる作品だろう。
硬派なRPGとともに楽しめる寝取らせ感もある寝取られRPG
8.5点
RPG部分がしっかりとしているからこそ、ストーリー重視でないもののキャラクターへの愛着がしっかりと湧くことができる寝取られ作品。キャラクターたちを育てたり、一緒に手応えある敵たちと戦うからこそ、ゲームとしてのそのキャラクターたちに愛着が湧き、そんなヒロインたちが他の男の手に染まってしまうところに興奮を感じる。SFC時代のようなゲーム性重視の中でのRPGでヒロインたちの成長や性能で愛着を湧くような感覚にも近いような感覚が寝取られにいい味を出してくれているような印象のRPGだ。
ゆえに、レベル上げや友好度上げと言った作業的な要素はある程度ある作品。チートなどで回避も可能であるが、あえてこの繰り返し的な要素もじっくりとRPGとして遊ぶからこそ、今作はヒロインたちにも愛着が持てるのではないかと考える。逆に言えば、ゲーム要素に興味がない場合はやや両作よりになる可能性もあるだろう。人を選ぶ作品であることは念頭に入れて検討するべき作品だろう。
ぜひ、最初からチートを使うよりかは、最後まで遊んでみるもしくは、敵が強すぎて多彩な準備が面倒に感じたポイントまでは普通にRPGとして遊んでみてから開放するような楽しみがオススメだ。
この作品をダウンロードできるサイト
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