寝取られていく仲間たち NTRレビュー
魔王討伐の長旅の果に、残りわずかの町へとやってきた勇者パーティ。
魔法使いが、女騎士が、僧侶が……主人公に対して愛情に近い気持ちを持っていたハーレムパーティに迫る裏切りを寝取られを味わえるのが「寝取られていく仲間たち」だ。
■ 寝取られていく仲間たちのNTRポイント
- 王道ラノベハーレムのような男主人公＋女魔法使い/女騎士/僧侶に迫る寝取られ劇
- 敵の手に堕ちるヒロインたちは寝取られ、皆主人公を裏切り敵対していく
- 雑魚戦逃げやすい、1時間ほどの短い時間で遊べる、胸糞悪い気持ちのお手軽寝取られRPG
長旅の果に、魔王城直前の宿に来た勇者パーティ
主人公バゼルは幼なじみから見送られ、魔王討伐に出た勇者。長旅を支えてくれたシスター・レイン。道中意気投合した魔法使い・ナァタ。そして主人公が女性として意識を目覚めさせた女騎士・アユーク。
そんな大切な仲間たちとともにたどり着いた最後の村。村を探索し、旅立ちに向けて宿泊をしますが、その日勇者は仲間の魔法使い・ナァタが犯されてしまう夢を見ます。
そして翌朝目覚めると、そこにはナァタの姿がありませんでした。先に旅立ったという彼女に不安を感じつつも、先に進む主人公たちの前に現れたのは強力な魔族。剣が効かず、仲間が抜けたことで魔法も使えない。追い込まれ、さらに仲間の騎士アユークは犯されてしまいます。
何もできない状態に悔しさを感じる主人公。すると突如未知なる力に覚醒。魔物を倒す力を得ますが、あと一歩のところで現れた、かつての仲間・ナァタに邪魔され、騎士アユークまでもが連れ去られてしまいます。
かつての仲間の裏切り、そしてアユークを連れ去られながらも、シスター・レインとともに歩む主人公。その過程で再び見るかつての仲間が淫らに振る舞う姿。主人公は魔王討伐を成功することができるのでしょうか。
短い時間で遊べる、王道ハーレムパーティに迫る毒牙
今作は1時間ほどで遊ぶことができる、一本道スタイルのエロRPGです。制作はRPGツクールMV製、エンカウントはランダムエンカウントを採用していますが、マップ自体の数は少なく、かつ逃亡率も多め。敵の火力は高めですが、序盤の村で得られる「基本は逃げればいい」「攻撃が効かない相手には防御」という言葉を意識しつつ、回復さえしていればやられる可能性はかなり低くできると思います。
イベントも物語もほぼ一本道で、ストーリーを進めていく過程でエッチシーンも出てきます。序盤はザ・ハーレムパーティといった感じで「皆が主人公に行為がある」様子を台詞で描いていきます。ちょっとしたフェラシーンも含みつつ、幸せハーレムパーティを表していきます。おちょくる感じの魔法使い、堅物で好意をいじられる女騎士、二人を仲介するシスターと、まさにこれだけで一つの長い物語ができそうな非常に良い台詞回しで雰囲気を作り出してくれます。
仲間だったヒロインが見る影もない敵の虜になる
しかし、魔法使いがさらわれた場面から一気に風向きが変わります。薬によって犯された魔法使いはさらなる薬によって魔物に堕ち、敵の幹部にメロメロとなります。さらに女騎士も「くっ、コロ」感を出しつつも堕ちます。
早くも二人が離脱して、少しずつ変化する主人公の感情がとても面白いです。なぜ……どうしてと最初は困惑するものの、次第にその様子は変わっていき、正統派だった主人公の性格が壊れていくような間隔があります。そんな主人公に寄り添うシスターとは純愛よりのプレイもあり、気持ちを高めてくれます。そして堂々と敵に媚びるような仲間たちは、好感あった仲間が寝取られてしまった感じを味あわせてくれます。
全体的にテンポが早い作品であり、「短い間に敵に堕ちている」というところは少し引っかかるかもしれません。ですが、味方の展開も覚醒するような表現をテンポよく進めてくれるため、1時間ちょっとの中でも色々な王道的パーティ感や冒険感、寝取られ感を出してくれています。
一方で、仲間の行動により、正統派だった主人公が崩れていくような間隔もダークファンタジー感があります。うまく崩れかけていくところにシスター系ヒロインによるサポートもあり、道中入る謎の声も良い伏線となっています。王道RPG的な展開に、寝取られ作品をしっかりと組み込んでいる点は非常に好感があり、レベルを高く感じさせます。
仲間が敵にエッチで堕ちて敵対するというシチュエーションが好きな方は、しっかりと楽しめる可能性が高い作品だと思います。やや敵が高火力で事故る可能性は無いわけではないので、こまめにセーブしながら遊んでほしい、エロ特化作品だと思います。
課題点をあげるならコスパは悪い
バッドエンドよりな胸糞悪い系寝取られとしては、好感もある作品です。しかし、販売サイトの評価を見てみると、少し懸念点が出てくるかもしれません。
2022年7月中旬時点で、本作品は5点満点中3.9点という、懸念レベルのDLsite評価になっています。一方で、レビューを見てみるとやや賛否両論。高い評価を付ける人が多い一方で、やや課題よりな評価を出している人もいます。
この問題については、コストパフォーマンスによる問題があるのではないかと思います。今作品は1000円を超える、やや強気な値段。それでいてエッチシーンは10シーン。シーン自体は短くないものの、イラストの差分が多いわけでもないので、一般的なエロRPGと比較すると高く感じるかもしれません。
物語も少しスピード感があるので、長編が好きな方だとあっという間に感じるかもしれません。
しかし、繰り返しになりますが全体として短い中で「王道的な勇者パーティ」を描き、かつシーンは少ないながらも「寝取られの王道」を描いてくれています。短い作品として作り上げていると割り切れば、作品としての価値はしっかりとあると感じられます。
よりキャラクターやシチュエーションが魅力的だったからこそ、もっと見たかったといった期待感も強いゆえに厳しい評価が多いのではないかと感じます。回復をしっかりしないと事故りそうなところもあるので、こういったところも課題になってしまっているのだと思います。
そういった点では、ゲーム面やボリュームは賛否が分かれると思います。しかし、この作品としての寝取られ感はよくできていると感じるので、ぜひ気になったら触ってほしい作品だと個人的には判断します。
寝取られとしてなら魅力もある、正統パーティ寝取られ崩壊
8点
コスパは悪いです。しかし、短い時間で遊べる中に、正統派勇者らしい姿を描いている点や、サクサクっと堕ちて寝取られ、敵に回っていく様子を描いている点は非常に魅力を感じます。シーン数は少ないものの、シナリオ面やキャラクター面での魅力をしっかりと描いているからこそ、シーンを引き立ててくれるため、一つ一つのシーンは思った以上に寝取られ感やそれに準じた伏線感を味あわせてくれるような感じもします。
魅力的だからこそ、もっと見たかった感は残りますが、かなり尖った寝取られ方向でもあると思うので、ニッチ寝取られにお賽銭と考えてコスパ度外視での検討がおすすめだと思います。
多少コスパを犠牲にしてでも、芯の通った寝取られ……時に正統派のパーティが罠や敗北で仲間が失われ、犯され、敵となるというシチュに心が躍る人には手にとってほしい作品です。
この作品をダウンロードできるサイト
■ DLSite
