媚肉の香り〜ネトリネトラレヤリヤラレ〜 NTRレビュー
家庭教師で住み込みになった主人公。赴任した先で少しずつわかっていく訳あり。それは彼女をも巻き込んでいく。なにか起きるのではないかというような昼ドラみたいにも思える重圧なストーリーを楽しむことができるエロゲが「媚肉の香り〜ネトリネトラレヤリヤラレ〜」だ。
本作品は彼女と豪華な旅をするという目標を持つ学生・拓也が家庭教師のアルバイトをやっていたところ、生徒である乙葉の家庭である三澤家の希望で夏休みの間に住み込みで家庭教師を行っていく姿を描いたアドベンチャー作品だ。
乙葉の自宅は大層なお金持ちの様子で、家政婦までいた。しかし、何やら複雑な家庭環境であり、一家の主であり三澤家の主の松太郎。歳の離れた妻・香織と一人娘の乙葉。そして松太郎の前妻の妹・律子。律子の家族。
現在の妻である香織が時折見せる悲しい表情、拓也の部屋に隠された謎の覗き穴。、男から封筒を受け取る前妻の妹・律子。秘密が感じられる三澤家での家庭教師を通じた同居をするごとに、徐々に歯車が回り始めます。
「媚肉の香り〜ネトリネトラレヤリヤラレ〜」は家庭教師として住み込みで働くことになった主人公・拓也になり、秘密のようなものが背景に感じられるような三澤家でのひと夏を過ごしていくアドベンチャーゲームです。主人公には年下の彼女・由紀がおり、豪華な旅行をするという目的もあり、三澤家の娘・乙葉の家庭教師としての日々を過ごしながら、少しずつ三澤家の何とも言えない怪しさに触れていきます。
「何かこの家には違和感がある」という緊張感を感じながら進んでいく物語なのですが、選択肢が多さと3Dマップを利用した移動がプレイの緊張を高めてくれます。とにかく細かい点での選択肢が多く、選択肢を一つ間違えてしまうと、バッドエンドになってしまうことも。
また、移動は3Dマップ。移動できるエリアは少ないのですが、ただ移動しようと思って動くと、突然人が現れ、イベントが始まることも。生活の日課である風呂などは自室から一番遠いため、夜中の移動なども発生する。彼女を秘密裏に自室へ連れ込む、入ってはいけない部屋へ侵入するといった緊張感を伴うような場面でも3Dマップの演出が入るので、ドキドキ感を感じられるだろう。
そんな緊張感が味わえるようなシステムにシナリオもしっかりと付いてきている点も凄い。何か謎があるような家を舞台に、大きく分けて3つぐらいの問題が起きていく。主人公に優しく接する若い妻、いつも絶え間なく笑顔で接する一家の主。主人公を始め、現妻にもきつく当たる前妻の妻・律子。コミュニケーションが不得意そうな律子の息子とつんと当たってくる律子の娘。優しさや明るさ、主人公への壁を感じるからこそ、何かウラがあるのではないかと感じてしまい、それをより詮索したくなるように少しずつ関係性や予測に繋がるような内容が出てくる点は、まさにシナリオに引き込まれていき、一気に見たくなってしまうような昼ドラ感がある。
訳あり巻に引き込まれるようなストーリーが面白い一方で、やや寝取り作品としてみると薄い印象もあるだろう。寝取り視点で見ていくと、密会までするほどラブリィな感じに見える自分の彼女と愛を深めつつ、彼女が他の男に陵辱されてしまうようなシーンや、目指したルートによっては、自分が好感をもって行けていたヒロイン候補がこちらもほかの男に抱かれてしまうようなシーンもある。若奥様に手を出すなど、寝取りとも取れるシーンもある。エロシーンはアニメーション付きで、動くような描写とストーリーとしての背景はよくできている印象ではあるが、ストーリーが濃厚で長く、NTR系の規模と比較すると少々物足りなさも感じるだろう。また、やや陵辱色が強い・不倫寄りに感じるようなものも多いので、エロシーンとしてのNTRを楽しもうと思うと物足りなさを感じる恐れもあるだろう。
アダルトドラマのような雰囲気を感じられる重厚なストーリーの一部に、NTRともとれるようなシーンがあるという認識で楽しむと良い作品だろう。
7点
ストーリーとしては限りなく10点に近い作品だとは思うが、ややストーリーが濃厚すぎてインパクトが強く、ボリュームもストーリーが大きいので、NTRとも感じられるような展開・エロシーンを考えるとNTR作品としては物足りないと感じてしまう可能性も多い作品だ。
しかしストーリーが良いゆえに、少ないシーンで他の男性に抱かれていくようなヒロインたち・男達の人間性も感じられ、インパクトの大きさも感じることができるだろう。
ストーリー全体としてNTRと共通するポイントも感じられる点が狭く深いような作品で、心のドキドキ感を強く楽しむことができる作品だろう。エロゲとしては非常にレベルが高い作品ではあるが、寝取りだけで見るとやや弱く感じてしまう恐れもある作品だろう。
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