赤い雫 | NTR作品レビュー
本当の自分……、考えたことあるでしょうか?「赤い雫」は陸上部で活躍し、優しい彼氏もいる学生ヒロイン・シズクが数週間前に犯されたことがきっかけで話が展開していく読み切りの同人誌作品です。
作品名 | 赤い雫 | ||
作者様(敬称略) | 月本築希 | ||
ジャンル | 同人誌 | ボリューム | 69P(+プロット本20P) |
NTR評価 | 8点 | ||
標準価格 | 990円 (*この紹介を掲載時の価格ですので必ず最新情報もご確認下さい) |
複数の男たち相手に犯されていく輪姦のような寝取られ劇をヒロイン視点で楽しむことができる作品ですが、ヒロインの心情描写が多く、罪悪感にさいなまれながら、間男のリーダー格の男から心の奥底を見抜かれ、葛藤しながら犯されていくような様子が描かれていきます。精神の奥底で望んでいることは何なのか、ヒロインの葛藤が描かれたストーリーを楽しむことができるでしょう。
男たちに犯され少女を失った恋人持ちのヒロインは今日も学校で犯される
『"気持ちの悪い居心地良さ"が 私を支配した』
陸上部で活躍する藤咲シズクは2週間前に陸上部男子学生とのいざこざがきっかけで犯されてしまった。別の学校に通う彼氏がシズクに様子がおかしく感じると聞かれつつも、打ち明けられず学校に登校。そして玄関口で彼女を犯した男に声をかけられ、朝から複数の男をトイレで相手をすることになる。
『可愛い後輩たちがどうしてもお前とヤリてえんだってよ』
放課後にも呼び出しを受けた彼女の眼の前にいたのは、陸上部の男子後輩たち。犯された記録を握られていた彼女は、下級生にまで好き勝手され、尊厳を失いかけながらも犯されていきます。好き勝手に犯されていく中、ある変化に気がついたリーダー格の男は、あることを彼女に指摘するのでした。
葛藤しながらも複数の男たちに犯されるヒロイン
今作は複数の男たちに犯されたことをきっかけに、犯されることが日常になっているヒロインが葛藤しながらも犯されていくような様子を描いている同人誌作品です。表紙やあとがきを除いても本編60P越えで非エッチシーンも描き、読み切りながらもしっかりとした展開を楽しんでいくことができます。
物語の主軸は「犯されてしまった、汚れてしまった」というヒロインの葛藤です。ヒロインには別の学校に通う幼馴染の彼氏がおり、作中では彼との登校シーンもしっかりと描きます。さらに言えば、その登校シーンの中でもヒロインの様子のおかしさに気が付くような様子も見せます。その言葉にごまかすヒロイン、そしてそんなヒロインに優しく声をかけてくれる彼氏。まさに彼女思いな優しい男性感が彼氏からも感じられます。
そんな優しい彼だからこその罪悪感を感じながら、尊厳を失うような後輩の相手なども組み込みながら犯されていく輪姦よりなセックス。基本、ヒロイン一人に対して複数の男が相手を行い、男たちの言葉には愛もかけらもないような言葉。でも弱みが握られているからこそ、今は我慢、従うしか無い。最低と思いながらも我慢して犯されていく姿をヒロインの葛藤の心情もところどころ描きながら展開されていきます。
まさに犯されたことがきっかけで始まった悲劇、苦労する日々で彼氏にも相談ができないというような心の苦しさが伝わってくる作品です。その一方でしっかりと男たちが好き勝手犯すようなシーンをしっかりと描き、かつヒロインの性的な感じやすさのような様子も見せている。心情に沿って読み進めていく犯され展開を楽しんでいくことができます。
終盤には大きな展開も描く
さて、今作面白かったのは「ヒロインの心情」をしっかりと書ききっているからこその、終盤の展開でしょう。ヒロインが犯されていく様子を見て、リーダー格の男がある一言を突きつけます。
この一言から始まる展開は、いわゆる隠れた心情のような寝取られ的な作品ではよくある方向性ではありますが、ここまでの描き方が良い感じのスパイスになっています。丁寧にヒロイン視点の我慢している・最低な行為を受けているという心情を描きつつ、立派な優しい彼氏やヒロインの性的な様子も描いているので、ヒロイン視点で読み進めれば言われて始めて理解するような気持ちにも慣れるし、読み手としては男の指摘がある意味ヒロイン視点では刺さるようなことばかり。
心の核心を付かれたようなヒロインの表情と相まって、まさにタガが外れてしまうきっかけを感じるようなことができます。凌辱メインの作品ですが、陵辱されたことをきっかけにヒロインが自身でも認識していなかったような隠れた自分を理解していくような被虐的な展開を楽しむことができます。
寝取られのエンドはどこなのかで評価は変わりそう
さて、寝取られ的な視点で見ていきます。今作はヒロインには心から愛しているような彼氏がいるし、彼氏側もヒロインのことを強く思っていることが伝わっています。だからこそ、ヒロインが彼氏よりも先に犯されてしまったことで、ある意味寝取られと取ることもできますし、彼氏には見せられない心情の変化もあります。この2点で寝取られの王道的なポイントは抑えられているような印象もあります。
特に優しい彼氏というのが墜ちるときにも使われているので、今までヒロインが彼氏と大切に思っていた気持ちは壊されているような印象はあります。
しかしながら、最終的に今作は彼氏と別れているようなシーンはなく、いわゆる彼氏の知らないところで……というような関係は壊れていないけど、裏での変化は蝕まれているような終わり方をしています。ゆえに、関係自体が壊れているわけでもないし、彼氏にバレているわけでもないことから、この点は寝取られ的な定義から外れる人がいるかも知れません。
個人的には、今までの清らかな気持ちの関係性は壊れているし、バレるような終わり方のもできたけどあえてこの裏では変化が起きているというような方向性のオチにしているような印象もあったため、十分寝取られの醍醐味は味わえるような印象がありました。彼氏との関係が壊れるところが見たいというよりかは、心の変化に重点を置いた寝取られや凌辱寄りのプレイとして検討する間違いない作品に思えます。
赤い雫のNTR評価
8.0点
心の葛藤や心の変化に重点を置いた輪姦重視の寝取られ様子を楽しめる作品。ページ数も読み切りとしては多いゆえに犯されはじめから描き、彼氏との関係、ヒロインの性的事情なども丁寧に描いているからこそ、自然と心の核心を突かれたようなヒロインの表情、そして壊れていくようなさまを楽しんでいくことができます。関係自体が壊されるような寝取られではありませんが、ヒロインの一種の大切にしていたものが壊されているような終わり方で、まさにヒロインの心情に沿って読み進めていくのが楽しい作品。
輪姦という行為から始まってこういうふうな展開になるのは不自然な感じもあるかもしれませんが、個人的には被虐願望のある女性でも読みやすいような作品ではないかとも感じます。心情にフォーカスした作品が好きな方ほど魅力を味わえる作品です。
「赤い雫」の作品情報
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