ギャルゲーの主人公のようなモテモテ男子がロッカーの住人になるまで NTRレビュー
生意気だけどかわいい妹もいる、優しい幼馴染もいる、
好きな先輩もいる。
何気ない学園生活に幸せを感じていた主人公が
ある日周りの女性が悪友と関係を持っていることを
知ってしまう姿を描いたのが
「ギャルゲーの主人公のようなモテモテ男子がロッカーの住人になるまで」だ。
全くそんな素振りを見せていなかった仲いい女性たちが
悪友と関係を持っていたことを知り、さらにその様子を
ロッカーに隠れてみてしまう主人公。
寝取られマゾよりの性癖を開花してしまったような
男性の姿を学園漫画風の世界観で楽しむことができる
漫画系作品だ。
『ごくごく普通の学生だが 周囲に恵まれていた』
本作品は表紙も含め全34枚、番外編6枚。
白黒で描かれ、コマ割りもされたマンガ形式で
読み進めていくタイプのエロ同人誌作品だ。
主人公はただの男子学生であり、
妹や幼馴染、好きな先輩と何気ない日々を過ごしていた。
そんな彼には吾郎という悪友もおり、
幼馴染にセクハラチックな挨拶をする悪友の姿も
いつもの日常のようだった。
「ちょっと驚かしてやるかな!」
そんなある日、吾郎を驚かそうと彼の部活部屋の
ロッカーに隠れていると、いつもはセクハラの言い合いを
していた幼馴染と吾郎が性行為を始めたのだった。
さらに行為中、幼馴染が自分に好意を持っていることも知る。
自分が好きなのに悪友と関係を持っている現状や
ロッカーから見る性行為に刺激を感じた主人公は
その後もロッカーの中から行為を覗いていくのであった。
本作品はまさにギャルゲーのような日常がある世界で
ギャルゲー感覚にヒロインたちの痴態を知るような
展開を楽しめる同人誌作品だろう。
悪友が主人公の愛しい相手や何気ない日常を
共に過ごしていた女性と関係を持つという話だが、
どちらかというとセックスフレンド的な関係を
持っているというような内容になっている。
事実、悪友は無理やり犯すようなこともなく、
女性たちも性欲の発散色が強い。
悪友と関係を持っていることは最後まで胸に秘められ、
この関係に変化もないような展開にもなっている。
特にこの魅力を感じさせてくれるのが日常シーンだろう。
冒頭と中盤にしっかりと周りとの関係を短く描き、
その場面だけ切り取ると学園ものギャルゲーの一幕だ。
しかし、それゆえに自分の知らないところでは
性的関係を持っていたのだと知り、
さらに覗き行為を続けてしまう。
メインは幼馴染と好意を持つ先輩の二人になるが、
自分の知らないところで悪友と痴態を繰り広げている
姿にロッカーで隠れながら勃起する。
ギャルゲー的な世界観の中で
痴態を覗いたことにより新しい性癖を生んでしまい、
苦悩しながらも身体は勃起してしまう。
ヒロインたちは既に悪友との性関係が
当たり前である状態から始まるため、
寝取られる瞬間というよりかは既に関係があり、
主人公の視点で他の男性との行為を知ってしまうという点に
寝取られマゾ的な要素を味わえる作品ではないかと思う。
8点
切り口が面白い同人誌作品。
ふとしたことをきっかけに寝取られていたのと
同じような事実を知ってしまうという点が
日常的なシーンの描き方と相まって、
ポイントを重視したような展開を楽しめる作品だろう。
一方で、既に女性たちは関係を当たり前のように
持っている場面から始まり、最終的に関係が崩れるような
ことはないような作品だ。
しかし、それゆえ自然な背徳感もあるような印象もあり、
それが独創的な雰囲気にもなっている印象もある。
「何気ない日常の裏で何気なく不貞の関係があり、
何気なく寝取られマゾを開花し、
苦悩はあるもののなにもない結果なっている」
というような特殊な寝取られ劇を楽しめるだろう。