母さんとヤンキーぼうず NTRレビュー
近所でも有名な男勝りの性格な自慢な母。だけど最近パトロールの頻度が増え、帰りも遅い。息子視点で疑惑を募っていく様子がとても丁寧に描かれている母親寝取られ作品が「母さんとヤンキーぼうず」だ。
母さんとヤンキーぼうずはNTR系作品「ヤブヌマ」シリーズを公開しているN.R.D.WORKSさんが2010年に公開された白黒マンガ作品だ。本編は54ページ、基本的なストーリー部分はコマ割りもされているようなガッツリマンガ作品だが、エッチシーンなどではコマ割りをなくし、1ページの中で自由な構成を使って複数のエッチシーンを描くというような演出が取られている。
物語は近所でも有名な男勝りの母の変化に違和感を感じ始めていくことから始まっていく。男勝りで正義感の強い母親は、昔から近所のパトロールを行っていた。息子である主人公が高校になる頃にも続いていたそのパトロールであったが、ある日小学校時代からちょくちょくちょっかいを出してきた近所の医者のドラ息子・竜次が妹にちょっかいを出すという出来事が発生した。
その出来事を母親に話した直後から、母親の様子がおかしくなる。帰りが遅い、パトロールの回数が多い。そしてそれは次第にエスカレートしていき、主人公の違和感も大きくなる。違和感を抱きつつ過ごす主人公は、あることをきっかけに母親が謎の人物とやり取りをしていることを知り、そしてあるときその関係を自分の目で見ることとなるのであった。
本作品は男勝りの母親が染められているような素振りに見える様子を非常に丁寧に描いている母親寝取られ作品だ。全50ページ超えというボリュームのあるシナリオになるが、7ページほどを使って家族の説明を描き、15ページ以上を使って息子である主人公が母親に違和感を抱いていく様子を息子視点で描いている。とにかく描写が丁寧で、寝取られる男側の「違和感を感じていく様子」をとにかく丁寧に描いているのだ。
明らかに冒頭からのストーリーで「ああ、あいつにやられているな!」というのは薄々気付くのだが、時間を描くことでこの疑惑をとにかく楽しむことができるのだ。一方でエッチシーンが始まると、ページの構成を一気に変え、過去のできごとも抑えながら一気に責め立てていくような様子がゆっくりしていた疑惑部分とは一転してなだれ込むようにガツンと読めるような構成へと変化させている。ややエッチシーンの描写方法では好き嫌いが分かれそうな構図になっているが、疑惑が確信に変わり、その事実が一気に心の中へと流れ込んでいくような様子がコマ割りからも感じられ、個性的でとてもおもしろい演出方法のように自分は感じた。兎にも角にも、丁寧な疑惑の抱き方とエッチシーンで一気に事実を知らされる演出方法はNTR作品の中でもトップクラスに自分的には感じた。
一方、このギャップを強く出すためか、寝取られのシーン自体は1場面+αという感じだ。だが、この1場面もダイナミックな構図をつかて様々なプレイを描いており、見ごたえは抜群だろう。ネトラレ要素はやや母性愛・同情のようなきっかけも入って入るものの、想像させる仕掛けが満載な作品ゆえ、そこまで大きな問題点は特に感じられないだろう。
ただ、NTRとしてのエッチポイントは「何か起こっているという疑惑」と「心が墜ちる瞬間」の二点に絞られている印象がある。NTRのきっかけや、アフターストーリーのようなものもちょこっとだけ描かれて入るものの、その瞬間を目撃するまでとその瞬間自体のエッチシーンの尺が長いので、「何か起こっているという疑惑」と「心が墜ちる瞬間」に特化した作品という印象で楽しんでもらいたい作品だろう。
9点
とにかく疑惑に関するシーンのレベルが高く、一気に持っていく姿がとても丁寧で「なにかある疑惑」の部分をNTR作品として感じたい人にはぜひ手にとって欲しい作品だ。終盤のエッチシーン構成や、寝取りを知り瞬間に特化した作品ゆえ、好みは別れるような作品ではある点から今回は9点という評価にさせていただいたが、「何か起こっているという疑惑」と「心が墜ちる瞬間」この二点については満点を上げたいぐらい非常によく出来ている作品だろう、
少しでも興味があれば、必ず手にとって貰いたい作品だと思う。締めのエッチシーンにもうひと押しがあれば、最高クラスの作品だっただろう。
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