僕と彼女と線香花火 NTRレビュー
お互い両親を失い、本当の姉弟のように育ってきた年上の幼馴染が変態教師・村の中年オヤジ・スケベな友人に寝取られてしまう姿を楽しむことができるエロRPG作品が「僕と彼女と線香花火」だ。
寝取られる未来を防ぐ探索ゲーム
本作品はエロゲ作品であり、探索アドベンチャー要素のあるRPGだ。そのため、ゲームシステムから紹介していこう。
今作品は迫りくる運命の日までに、彼女に迫る毒牙を防ぎ、彼女との幸せにつながるような未来に向けて行動することが目的となっている。プレイヤーは決められた期間、時間経過を伴う移動を駆使しながらとあるアイテムの入手を目指していく。
基本的には、手探り状態で「幸せな未来を目指すことに繋がるアイテム」を探すのだ。ネタバレを伴うため、アイテムの詳細を紹介することこそできないが、そのアイテムを目指すようなヒントはあまりない。一部困っている人や、何かを求めている人、迷っている人物が街中に存在する。プレイヤーはその人々の求めるものを入手することで問題を解決し、キーアイテムへとつながるいくつかのアイテムを探していくのだ。
この探索要素についてはやや課題があるだろう。移動による時間経過などのゲーム性はあるものの、ヒントが薄く、移動距離も多めだ。探索によって個別寝取られルートにつながるような展開もあるが、かなり匂わせが強い。探索期間中は寝取られそうで寝取られないので、緊張感も少ない。何か目的を目指して行動するような色合いよりかは、たまたま見つけたイベントをこなしていくという印象が強いだろう。
純愛ルートではシナリオもあることにはあるが、やや伏線が弱めだ。本格的な描写は無いものの、少し悲惨な末路になる男性の描写もある。思い出までの過程が弱く、やや大雑把な印象はどうしても出てしまうだろう。
寝取られる未来を防ぐ探索ゲーム
では駄作なのかというと、そういうわけではない。今作品は夏休みに寝取られてしまうヒロインを楽しむというよりかは、非モテな3人の男たちによって好きだったヒロインが寝取られてしまうという寝取られ個別ルートにこそ魅力がある作品だ。
というのも、純愛ルートを確定させるため以外は寝取られ匂わせが強く、各寝取られルートへ比較的入りやすい。一度ルートに入り始めると、体が敏感よりなヒロインが、三者各々違ったブ男系の寝取られ間を展開させていく。一人はまさに変態体育教師らしい弱みを握るプレイ、一人はしきたりを盾に落としていくようなプレイ、最後は変態チックな友人らしいプレイの数々。それぞれブ男系の王道的な間男プレイが揃っており、各シーンも多めだ。
エッチシーンを彩るアニメーション
さらにエッチシーンを彩るアニメーションにも注目だろう。
今作はかなり多くのシーンにアニメーションを導入しており、クンニやフェラ、本番行為などはループよりのエッチアニメーションを採用している。リアル寄りではないので、やや3D色合いは強く、かつ複雑なアニメーションは少ない。全体を動かすというよりかは、登場人物の上下運動や舌だけが動いているようにみえるものと、本格的なアニメと比較してしまうと弱いところもある。
しかしながら、舌だけを中心にしつつも女性器を舐めるようなシーンでアニメーションを流すなど、通常の作品であればアニメーション化スルーされてしまうようなところにもかなりエッチアニメを搭載してくれている。さらに、ループアニメによる動きに妥協せず、文章による会話のやり取りもボリュームが多い。やや間を多めに取っているテキストであることもあるが、エッチシーンの質は高めだろう。
購入前の3Dモデルに違和感はエロさで賄える
特に今作はサンプル画像だけを見ると、ポリゴンが多いようなモデルでもなく、かつ肌の質感に強くないような印象も受けるだろう。この点は、当方も非常に警戒を抱いていた。
しかしながら、細やかな動きを中心としたアニメーションをしっかりと導入し、変態チックな男たちの運びも魅力的だろう。ネチネチと責める、大胆に責めるようなプレイの緩急もよく、シーン中のプレイ変化もある。少しモデルに違和感があるようなところは、実際にプレイとの流れを考えれば問題なく感じるレベルだろう。少しでも動きを感じられるような演出が好きであれば、ぜひとも手にとって欲しい作品だ。
一人のヒロインが三者三様に寝取られる姿を楽しむ作品
8.5点
サークル初作品のようで、正直ゲーム面には粗さがある。手探り感が強く、どうしても街中を端から端まで見ていかなければいけないような序盤、そして寝取られについては完全に前半と後半が分かれていて、後半に集中してしまっていることもあり、夏休み×探索×寝取られという設定を活かしきれていないというのも強く感じるだろう。
ただ、エッチシーン自体は非常によくできている。純愛ルートはやや過程の丁寧さは欠けるものがあるが、複雑な設定も用意はされている。アニメーションを導入するシーンも多く、かつ寝取られルート自体はまさに三者三様の王道非モテ男系のプレイが揃っており、エロさ面での力はしっかりと入っている印象だ。
個人的にはムラムラしていないようなときに、ゲームを一度クリア目指し、ヒロインの感覚などを予め掴んでおきながら、通常の寝取られルートプレイや回想シーンでNTRエッチを楽しむという使い方がオススメだろう。ダイヤモンドの原石のような作品で、エッチ面では