寝取られる妻にしか興奮できない。
子どもが欲しく、セックスするものの
うまく行かなかった夫から、他の男に抱かれてほしい
と願われた妻、その夫の欲望を受け入れ、
他の男と寝取られていく日常を描いた
シリーズの第一巻が「ネトラセラレ (1)」だ。
本作品は色白好さんによるネトラセラレシリーズの
単行本第一巻。雑誌に連載されていた第1話~第9話までが
掲載されている。続刊へと続く単行本作品で、
作者のあとがきマンガなども含めて全196ページの構成。
冒頭数ページがカラーで、白黒メインの作品だ。
幼い頃から家族ぐるみで仲が良かった春花と
養子として結婚した伊澄秀次郎。
会社に勤めつつ、子どもがほしい妻から求められる日々が
続いていたが、セックスが続かない。
苦しい表情を見せる夫を心配する一方でエッチが
うまくいかない中、口論になった二人。
そんな時、夫から頼まれたその言葉は
「他の男と寝てほしい」だった。
夫は妻を愛して入るが、妻が他の男としているのを
想像しないと勃たないという性癖の持ち主だったのだ。
困惑し、最初は否定する妻だったが、夫のために受け入れる。
初めて他の男に抱かれた直後、興奮した夫と初めての
本格的な性行為。その結果、他の男に抱かれるという
行為が日常化していくのだった。
今作では全9話の話が収録されているが、
第1話~第3話までを夫婦関係のもつれや夫の性癖を
受け入れるまでのシナリオ。
そして第4話~第6話で初めての寝取らせエロ、
その結果の生活の変化や心情の変化。
第7話~第9話で寝取らせエロの日常化や
それに伴う弊害が描かれている。
そのため、各パートページをかけて描かれているので、
夫婦の表情や間が丁寧に描かれ、絶望的な表情から
心理的な困惑、決心や興奮といった姿が丁寧に描かれている。
今作は2018年にドラマ化もされているが、
まさにドラマを見ているかのように感じさせてくれる。
肝心のエロシーンは、主に目の前で妻がエッチしている
姿を見ないと興奮しない夫による寝取らせエロ感が
強い作品だ。
第一巻では複数の男に抱かれる妻が描かれており、
最初のエッチ以外はその場に夫も居合わせるという、
まさに寝取らせエロの極みと見えるだろう。
寝取らせという普通では考えられないようなことに
苦悩する妻の心情なども描かれており、
「リアルな寝取らせ夫婦」という衝撃を感じさせてくれる
第一巻だろう。
第一巻だけの評価としては、
まさにリアルな寝取らせ夫婦を描いている
ドラマチックな作品だ。
それぞれの葛藤や心情が細かい表情まで描かれており、
直接的なエロだけではなく、NTRとしての心情を含めて
強く感じさせてくれる作品だ。
単行本化された作品出るがゆえに、
ページ数もおよそ150ページ超え、
あとがきとしての作者マンガは本編とは無関係だが、
エロコミカルな感じにもまとまっており、
思わずくすっと笑ってしまう内容にもなっている。
リアルなNTRを感じられるドラマティックな
雰囲気がすきな人におすすめしたい作品だろう。